ああおもしろかった!ボブ・ディラン自伝
2005/08/27(土) 09:29:17 [ロックの話題]
こないだもチラッと書いた、ディラン自伝三部作のうちの一巻目(といっても内容は時系列ではない)です。サイケさんちでも言及されていたように異様に詳細なのが、なんだかつくりっぽくて嬉しくなってきます。とくに印象に残ったのは「この人なに言ってんのかよくわからな~い」なところ。こういうところが非常にディランらしかったりします。例えば、80年代の傑作「Oh Mercy」録音前、音楽的に行き詰った際に、若かりし日にロニー・ジョンソンから教わったというギター奏法を採用することに決めて、その奏法を説明するところ。何回読んでもどのような奏法なのかさっぱりわかりません。本人はすご~く具体的に書いてるつもりの様子なのですが。その後「Oh Mercy」レコーディングでそれを活かしてるふうでもないし(笑)。
内容は興味深いし(当たり前!?)、語り口は上手いし、KinksのRay DaviesのSF的自伝「エックス・レイ」以来のおもしろさ。早く第二巻出して!って感じですね。
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